運動時のエネルギー源に
クエン酸を手軽に摂取できるようスティックタイプにし、各種ビタミンを添加しました。
1本で4,500mgのクエン酸が摂取できます。
500mlのミネラルウォーター1本に入れ、運動時の水分補給や栄養補給として使用するほか、焼酎に混ぜてクエン酸割り、牛乳に混ぜるとヨーグルトのようになり子供に大人気・・・飲み方もいろいろ、ゴールドジムのクエン酸パウダー。
部活動でヘトヘトになった時に食べたはちみつレモン、お弁当の梅干し日の丸弁当、最近では黒酢といった、元気補給のための食事。
共通するのは酸味ですが、酸味と元気の関係はどんなものがあるのでしょう。
◆ノーベル賞
クエン酸は柑橘類や梅干し、酢等に含まれる有機物で酸味の主成分です。
身体を動かすエネルギー源として体内でも合成されますが、運動していない人でも不足していると言われる栄養素です。
体内でのエネルギー発生の仕組みを発見したのはイギリスのクレブス博士で、1953年、エネルギー発生の仕組み「クエン酸回路」(クレブス回路、TCA回路ともいう)を発表しノーベル賞を受賞しました。
◆クエン酸回路
クエン酸回路ではクエン酸からスタートし、アコニット酸、イソクエン酸、アルファケトグルタル酸、コハク酸、フマール酸、リンゴ酸、オキサロ酢酸、そして、オキサロ酢酸がアセチルCoAと結合し再びクエン酸を作る、というように回転します。
この回転がスムーズにいくとエネルギーが生み出されます。
つまりクエン酸回路は身体の中で「エンジン」のような役割といえ、炭水化物や脂質などは「ガソリン」にあたります。
⇒更に詳しく
筋肉内のミトコンドリアという細胞内でのエネルギー代謝経路がクエン酸回路です。
食事等で摂取した炭水化物、たんぱく質、脂質は、それぞれブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸とグリセリンに分解されます。
その後、ブドウ糖はピルビン酸→アセチルCoAとなってミトコンドリア内に取り込まれ、一部のアミノ酸(アスパラギン酸とグルタミン酸)はそのままクエン酸回路、その他のアミノ酸はピルビン酸やアセチルCoAの力をかりミトコンドリア内に取り込まれます。
そして脂質から分解された脂肪酸の一部もカルニチンの力をかりてミトコンドリア内に取り込まれます。
それぞれいくつかの経路を経てミトコンドリア内のクエン酸回路に取り込まれ、最終的にエネルギーを発生します。
◆クエン酸とミネラル
クエン酸回路のスタートでもあり、エンジンの要でもあるクエン酸、スポーツや日常生活のエネルギー源として利用できるほか、カルシウムとの相性がよいのも特長です。
骨や歯、精神安定に関わりのある栄養素でありながら、日本人に不足しがちといわれるカルシウムは単体では身体に吸収されにくいミネラルです。
しかしクエン酸との相性がよく、摂取したクエン酸とくっつき、吸収をサポートしてくれます。
その他、鉄や亜鉛、マグネシウムなどのミネラルの吸収もサポートしてくれます。
このようにミネラルとくっつき吸収されやすくすることをキレート作用といいます。